大みそかのRIZIN26大会(さいたまスーパーアリーナ)で約3年4カ月ぶりにリング復帰する元RIZIN、ベラトール・バンタム級王者堀口恭司(30)が30日、都内でRIZINバンタム級タイトルマッチ(61キロ)に向けた前日計量に臨んだ。

60・75キロでパスした王者朝倉海(27)に対し、挑戦者となる堀口は60・8キロでクリア。終始、笑顔で大会公式行事を終え、自らのツイッターに「明日はやったります!」と意気込みを投稿した。

昨年8月、2冠(RIZIN、ベラトール)バンタム級王者だった堀口は朝倉に1回KO負けを喫した。同11月には右膝前十字靱帯(じんたい)断裂と同部半月板損傷の手術を受けて戦線離脱し、2つの王座を返上。朝倉との大みそか再戦はリベンジの舞台となる。29日(日本時間30日)の米格闘技メディア「MMAジャンキー」によれば、堀口のセコンドに入る所属先アメリカン・トップチームのマイク・ブラウンコーチは「まず最初に彼(堀口)はRIZINタイトル戦がある。そしてその後、何が起こるか見ることになるだろう」と自信たっぷりに堀口の完全復活を予告した。

堀口とのコンビ結成から5年が経過するブラウンコーチは「彼はサムライの生活を送っている。食べて、寝て、訓練する。100%集中している。時々、心を休める必要があると少し釣りにいくぐらい」と練習熱心な姿勢に感心している様子。

右膝手術で長い戦線離脱となったものの、同コーチは「新型コロナウイルスの感染拡大で多くの選手が戦う機会を逃した時期に、リハビリというタイミングになったのは良かった」と復帰まで焦る必要なく調整できたことを強調した。その上で「堀口はひどく過小評価されている。UFC以外で戦っている時はよくあることだが。彼の記録、実績を見れば信じられない、素晴らしい記録を持っている」と太鼓判を押していた。