NEVER無差別級王者の鷹木信悟(38)が、30日の2度目の防衛戦の相手となる棚橋弘至(44)に勝利した。

SANADA、内藤と組んで6人タッグの試合に登場した鷹木は、棚橋を徹底マーク。序盤にマッチアップし、ニードロップからボディスラムと痛めつけた。中盤にはエルボー合戦を繰り広げ、リングサイドでも襲撃を繰り返し、場外に沈めた。内藤が本間へのデスティーノで勝利を収めた後も満足できず、倒れ込む棚橋のもとへ駆けつけ、ベルトを見せつけた。

鷹木は棚橋の「再起をかけて」という言葉に怒りを覚え、試合にぶつけていた。「腹が立っているんだよ。まるで調子がイマイチみたいじゃねぇか。そんなやつが挑戦できるほど甘くねえぞ」。自分のことを「逸材」と話すことにも「偽りだろ」と一蹴。終始怒りは収まらず「名古屋までとことん追い込んでやる」と防衛戦まで痛め続けるつもりだ。

一方で敗れた棚橋は「コロナでいろんなものが止まっている中で成長している選手はたくさんいて…。その中でも筆頭が鷹木選手かな」と余裕な表情を見せた。

序盤は互角の戦いも中盤以降は劣勢の展開も多く、30日まで残り7試合すべてで対戦するため、本番まで不安が残る。

「21年、もう1度トップ戦線に食い込むって決めたから。棚橋が戻ってくるか、浦島太郎か…。よく見ておいてください」

マイペースな発言でかわしたが、初挑戦のベルトに向け、今後の巻き返しが必要となる。