世界タッグ選手権試合は、88代王者の青柳優馬(25)、宮原健斗(32)組が、ゼウス(39)、入江茂弘(32)組を破り、2度目の防衛に成功した。

青柳は、今月6日の前哨戦でゼウスにボコボコにされていた。青柳の「脳みそ筋肉野郎」発言で火が付いたゼウスが激怒。試合後に会場の外まで連れ出され襲撃を受けていた。この日もゼウスの強烈な逆水平に苦しめられた。中盤にはブレーンバスターでリングにたたきつけられると、入江にフライングボディアタックを決められた。万事休すかと思われたが、エンドゲームで捕獲。首を絞められ、意識を失ったゼウスがレフェリーストップとなり、勝利を手にした。

勝試合後マイクを手にした青柳は、ゼウスのタオルを掲げるファンに向かって「ゼウスさんに勝ってしまったよ」と笑顔を見せつけた。来月からは10選手による総当たり戦「チャンピオンカーニバル」に出場。今度はシングルでの対戦となるが「世界タッグチャンピオンとして出場する。覚悟しておけ。この脳みそ筋肉野郎」と再び挑発した。狙うは優勝。その先には5月16日(大田区総合体育館)での3冠ヘビー級選手権試合を見据える。「別に期待しなくていい。結果がすべてだ」。不敵な笑みを浮かべながら頂点に向け、闘志を燃やした。【松熊洋介】