29日名古屋大会でGHCジュニアタッグ選手権試合に挑むNOSAWA論外(44)が前哨戦でHAYATA(33)をわずか2分39秒で退け、ノアでの初タイトルに弾みを付けた。

勝利後、相手をにらみ付けながらさっそうと会場をあとにしたNOSAWAはTシャツに書かれたNOAHの文字を指さしながら「俺がタイトル取った方が盛り上がるだろう」と豪語した。

気合十分で挑んだシングルマッチ。いきなり相手の足を引っかけて倒すと、得意技の超高校級ラ・マヒストラルを仕掛けた。その後HAYATAの変形ブラディサンデーを切り返すと、急所を蹴り上げ、丸め込んであっさり3カウントを奪った。

直後の試合ではジュニアタッグのパートナーである日高が小川との前哨戦を戦っていたが、ほとんどダメージを負っていないNOSAWAは、バックステージでコメント後、すぐにリング下で偵察。小川の動きを見ながら日高にアドバイスを送った。途中でレフェリーを引きつけ、2人の攻撃をアシスト。日高も小川の左足を攻め続けて応え、優位に試合を進めた。その後HAYATAが乱入し、日高組の反則勝ちに。顔面に蹴りを食らっていたNOSAWAは、ゴングの後、さらにバックステージでもHAYATAを襲撃。「俺の顔に蹴り入れやがって」と怒りをあらわにした。

3月21日後楽園大会で挑戦表明。「人の彼女ってかわいく見えたりする。久しぶりにあのベルトが欲しくなった。俺は人生の中で何回か挑戦して届かなかったんで」。いつもは杉浦軍の裏方的存在でサポートするタイプのNOSAWAが、久しぶりのタイトル挑戦に闘志を燃やした。「歴史に名を残したい」。前哨戦残り3戦。本気モードのNOSAWAが初ベルトに向かって突き進み、29日、主役の座を奪い取る。