宮城出身の女子レスラー2人が、地元凱旋(がいせん)に意欲を示した。女子プロレス「アイスリボン宮城大会」が18日(日)、利府町総合体育館メインアリーナ(午後1時開始)、5月16日(日)、あすと長町の仙台PIT(正午開始)で行われる。7日、宮城県利府町出身で東北福祉大卒の取締役選手代表の藤本つかさ(37)と、同柴田町出身の宮城もち(34)が開催PRのため、日刊スポーツ東北総局を訪れた。

「本当は昨年4月の開催だったんです」。この大会は藤本が利府町観光大使に就任した任命記念大会として行われる予定だったが、昨年4月発令の緊急事態宣言により大会は中止。しかし、“リベンジ”と意気込んだこの大会もピンチに見舞われた。2月13日に東北地方を襲った地震により、会場の利府町総合体育館が一部破損。修理が間に合わないと開催が危ぶまれたが、熊谷大利府町長らの尽力により、何とか開催にこぎつけた。藤本は6人タッグマッチでアジャ・コング(50)らと対戦する。「地元に明るい話題を届けたい。1年越しの思いをリングでぶつけます。コロナで大変な思いをしている人が多いと思うのでスカっとしに来てください!」と大会をアピールした。

柴田町出身の宮城は、春のセンバツに出場した柴田高野球部に元気をもらった。「学校は私の家の真後ろ。試合ももちろん見ましたし、ファンの方に『柴高惜しかったね~』というメッセージももらいました。私も(地元の)期待に応えたいし、自分が立てた目標をクリアして、宮城県出身レスラーというのをアピールしていきたい」と意気込んだ。