ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28)が元WBC世界同級暫定王者の弟拓真(25=ともに大橋)とともに本格的な実戦トレに着手した。14日から横浜市内の所属ジムでスパーリングを開始し、井上は同門でプロ3連勝中の松本圭佑、拓真も同門で10月19日にプロデビュー戦を控える元東洋大ボクシンブ主将、豊嶋海優とスパーリングに臨んだという。大橋秀行会長が18日までに公式SNSなどで報告した。

11月11日、東京・後楽園ホールのフェニックスバトル(日刊スポーツ新聞社後援)で元東洋太平洋スーパーバンタム級王者和気慎吾(FLARE山上)とのWBOアジアパシフィック同級王座決定戦を控える拓真に対し、井上も早ければ今秋に次戦を控える。スパーリング後には、兄弟でテクニック面のチェックに臨んだ様子。6月に防衛成功している井上は、兄弟の絆も強化しながら11月以降をにらんで実戦トレーニングを続けていく。

対抗王者となるWBC世界同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)は5月下旬にノルディーヌ・ウバーリ(フランス)を撃破して同王座を獲得。またもう1人のターゲットとなるWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)は8月14日、ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)を下し、4度目の防衛に成功している。