米総合格闘技UFCの元ウエルター級王者タイロン・ウッドリー(39=米国)が29日(日本時間30日)、米クリーブランドで人気ユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポール(24=米国)とボクシングルール190ポンド(約86・1キロ)契約8回戦で拳を交える。

総合格闘家-インフルエンサーの対決には、敗者が屈辱的なタトゥーを彫るという条件付きマッチ。ウッドリーが負ければ「I LOVE JAKE」、ポールが負ければ「I LOVE TYRON」と肉体に刻むことになる。

26日(同27日)、両者ともに同地で試合前最後の記者会見に出席。ボクシングルール初挑戦となるウッドリーは「俺が『選ばれた者』(ウッドリーの愛称)だ。これはファイトゲーム。彼は日曜日にケガするだろうな。KOされるに違いない」と自信を示した。

一方、出身地のクリーブランドで元UFC王者を迎撃するポールは「2人の間に敬意なんてものはない。彼は危険な相手だが、UFC王者の肩書はボクシング界では何も意味をなさない。引退に追い込むさ」と負けじと舌戦を展開した。

ポールは兄ローガンと同じく人気ユーチューバーでプロボクサー。20年1月にプロデビューし、3戦全勝中となる。今年4月には米アトランタで米総合格闘技ベラトールの元ウエルター級王者ベン・アスクレン(37=米国)と対戦し、1回TKO勝利を挙げている。ポールに負けたアスクレンと親交があるウッドリーだが「本物は本物を認識するものだが、彼は何も見せてはいない」と見下していた。