RIZIN30大会(9月19日、さいたまスーパーアリーナ)に出場する人気キックボクサーのぱんちゃん璃奈(27=STRUGGLE)が1日、練習を公開し、元気な姿を見せた。

ぱんちゃんは8月22日に2度目の新型コロナウイルスワクチンを接種後、12時間後に上唇がしびれ、せきが止まらなくなるなど、アナフィラキシーの症状が発生し、病院に緊急搬送されていた。当時のツイッターでは腫れた顔の写真をアップしていたが、この日は腫れも引き、笑顔で取材に応じた。「先週は不安で練習にあまり集中できなかったが、気持ちを切り替えていこうと。残り3週間しっかり追い込んで試合に臨みたい」と力強く語った。

RIZINでは女子初となるキックボクシングの試合で第1試合に登場する。ファンを引きつけ、その後の男子の試合につなげる。「女子選手の魅力は、気持ちが前面に出ること。必死にやっているところを見てくれたら。1番バッターなので会場の盛り上げ役になる」と意気込んだ。女子の試合に否定的なファンもいるが「自分は誇りを持ってやっているので何言われても大丈夫。見てくれてありがとうございます、って感じ」と全く気にしない。対戦する百花については「パンチャーの選手だけど、自分はいつも戦っているので(百花は)今まで戦ってきた選手よりもやりにくいと思う」と語った。

19年のプロデビューから11連勝のKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者が満を持してRIZINの舞台に登場する。「応援してくれる人に楽しんでもらって、その上でぶっ倒しに行こうと思う」と余裕の表情を見せた。ワクチンの副反応で、少しだけ足踏みしたが「体は日に日に成長している。見せかけの筋肉じゃないので、前日計量では相手をビビらせたい」。3週間後、さらにパワーアップした姿と力強いパフォーマンスで世間を驚かせる。【松熊洋介】