レインメーカーが帰ってきた。7年ぶり3度目の優勝を狙うオカダ・カズチカ(33)が、Bブロック初戦でIWGP USヘビー級王者の棚橋弘至(44)を破り、白星発進した。

序盤から緊張感のある戦いが続き、大技も次々と飛び交う中、残り24秒でレインメーカーをさく裂させた。12年に棚橋とIWGPヘビー級王座戦を2度戦った大阪で大きな1勝を手に入れた。次戦の24日(大田区総合体育館)には、EVILと対戦する。

オカダの復活ロードが始まった。終盤、勝負に出た棚橋のハイフライフローを膝でブロックし、流れを引き寄せると、ドロップキック、開脚式のツームストンパイルドライバーとたたみかけた。最後は棚橋を捕まえ、豪快に右腕を振り抜き、レインメーカーを決めた。

2年ぶりとなるG1での対戦。さらに思い入れのある地での試合に「正直、グッときた。きっかけをつかまないといけないと思って。棚橋弘至と戦うことで目が覚めた」。自身だけでなく、コロナ禍で落ち込む世の中にも元気を与える。「“レインメーカー”オカダ・カズチカが帰ってきたからには、新日本プロレスですごい戦いを見せていくし、世界中を元気にする」と力強く語った。

昨年1月にIWGPヘビー級のベルトを失ってから1年半以上も無冠が続く中「迷っている状態で勝てるほど甘くない。いろいろと吹っ切れた」と再起をかけ臨んだ。「一番大事な試合」と位置付けた初戦を制し「すごい意味のある1試合だった。G1クライマックスに金の雨が降るぞ~」と高らかに叫んだ。