デビュー15連勝中のボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーフライ級1位梶颯(24=帝拳)が一気に3つの王座と世界ランキングのゲットを狙う。2日、東京・後楽園ホールで開催される日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級タイトルマッチ12回戦で、3冠同級王者福永亮次(35=角海老宝石)に挑戦する。1日には都内で前日計量に臨み、リミット52・1キロでパスした福永に対し、52・0キロでクリアした。

17歳でプロデビューし、15年に全日本同級新人王を獲得。約6年半かけてたどりついた初タイトル挑戦となる。メインイベントでの試合も初めてとなる梶は「今回、メインイベンター、そしてベルト3つが懸かった試合が決まり、最初は驚きもありました。決まったからには勝って、ベルトを3つ巻いて、梶が王者であるところをみせたい」と意気込みを示した。

20年10月、矢島大樹に判定勝ちして以来、約1年ぶりのリング。「帝拳ジムの方々が協力していただき、いろいろなスパーリングパートナーも探してくれて実戦に関しては不足ない」と実戦感覚への手応えを口にした上で「辛い練習も多くてベルトへの意識が高まりました。こういうタイトル挑戦のチャンスというのは数少ない。しっかりとみなさんが喜んでくれる試合をみせたい」と気合を入れ直していた。