K-1ワールドGP大阪大会でスーパーウエルター級王者・木村“フィリップ”ミノルからKO金星でベルトを奪取した新王者和島大海(26=月心会チーム侍)が5日、大阪市内で一夜明け会見に臨んだ。

カリスマ王者からバトンを受け取った格好で、今後の課題に「もっとしゃべります」と照れくさそうに話した。

強烈な左キックで戴冠に成功した勝ちっぷりと対照的に、和島の語り口はとことんおとなしい。「周りからも“もっとしゃべれ”と言われてきました」。この日朝、K-1のレジェンド魔裟斗のオファーで急きょYouTubeに出演。「いきなり出させてもらって…」と恐縮しきりだったが、魔裟斗からも「もっとしゃべらないと」と助言を受けたと苦笑いした。

大阪府四條畷市の浪速っ子だが、もの静かで優しげな風情は、世間一般が持つ関西人のイメージと正反対のキャラクターだ。しかも前王者の木村が抜群の発信力を誇るだけに、ギャップが目立って仕方ない。「KOで魅せるのがK-1。ずっと続けていきたい」。実力アップは当然の課題だが、同時に王者のトーク力も磨いていく。