元プロレスラーの天龍源一郎(71)が日刊スポーツの取材に応じ、約半世紀に及ぶアスリート人生を振り返った。

中学2年だった63年に二所ノ関部屋に入門、翌年初土俵を果たし、輪島や初代貴ノ花らとしのぎを削った。前頭筆頭まで上がった後に引退し、プロレスラーの道へと進んだ。

プロレス界では主に全日本で活躍。故・ジャイアント馬場さん、新日本のアントニオ猪木氏の2人からフォール勝ちを奪った唯一のレスラーとしても知られる。

今年9月にはアントニオ猪木氏、故ジャイアント馬場さんらとともにプロレス殿堂入りも果たした。

日刊スポーツではそんな天龍の生きざまを8回にわたって連載する。【取材・構成=松熊洋介】


連載1 「大鵬二世」から全日本のトップへ

【連載1】「大鵬二世」から全日本のトップへ 天龍伝説

2021年5月12日天龍プロジェクトpresents「SURVIVE THE REVOLUTION Vol.2」新木場大会でリングに上がった天龍源一郎は「エイエイオー」を叫ぶ
2021年5月12日天龍プロジェクトpresents「SURVIVE THE REVOLUTION Vol.2」新木場大会でリングに上がった天龍源一郎は「エイエイオー」を叫ぶ

連載2 「うちの息子はでかい」


連載3 貴ノ花、輪島、北の湖に抜かれ…

【連載3】貴ノ花、輪島、北の湖に抜かれ…「格好付けたかった」

1976年12月、リング上で断髪式を行いジャイアント馬場さん(中央)にはさみを入れられる天龍
1976年12月、リング上で断髪式を行いジャイアント馬場さん(中央)にはさみを入れられる天龍

連載4 「押尾川さんが継ぐと…」部屋が分裂

【連載4】「押尾川さんが継ぐと…」部屋が分裂、のけ者扱い

1976年10月、全日本入団発表会見で、ジャイアント馬場(左)と肩を組み笑顔をみせる天龍
1976年10月、全日本入団発表会見で、ジャイアント馬場(左)と肩を組み笑顔をみせる天龍

連載5 馬場さんの背中見て努力重ねる

【連載5】「怒られたことはない」馬場さんの背中見て努力重ねる

89年6月5日、ジャンボ鶴田(上)にバックドロップを仕掛ける天龍
89年6月5日、ジャンボ鶴田(上)にバックドロップを仕掛ける天龍

連載6 馬場さんと猪木 対照的な2人の人柄

【連載6】「警戒心強かった」馬場さん「フランクだった」猪木氏

89年11月29日、ジャイアント馬場にパワーボムを決める天龍
89年11月29日、ジャイアント馬場にパワーボムを決める天龍

連載7 引退までの道のり

【連載7】暴言吐かれたオカダ指名も、引導渡され「悔しい」引退

15年11月、引退試合で天龍(右)はオカダに強烈なチョップを放つ
15年11月、引退試合で天龍(右)はオカダに強烈なチョップを放つ

天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう) 本名・嶋田源一郎。1950年(昭25)2月2日、福井・勝山市生まれ。63年12月に13歳で大相撲の二所ノ関部屋入門。64年初場所で初土俵を踏み、73年初場所で新入幕。幕内通算108勝132敗、最高位は前頭筆頭。76年10月に全日本入り。90年に離脱し、SWSに移籍。WARを経てフリーに。WJ、新日本、ノア、ハッスルなどにも参戦した。10年に天龍プロジェクト設立。15年11月に現役引退。獲得タイトルは、3冠ヘビー級、世界タッグ、IWGPヘビー級など多数。得意技はDDT、ラリアット、グーパンチなど。