UFCフライ級タイトル戦5分5回で、挑戦者の前王者デイブソン・フィゲイレード(34=ブラジル)が王座返り咲きに成功した。

3度目対決で王者ブランドン・モレノ(28=メキシコ)に挑み、3-0(48-47×3)の判定勝ち。左フックなど的確なパンチを誇るモレノに対し、カーフキックで下半身からダメージを与えたフィゲイレードは3回終盤に右オーバーハンド、5回には右ストレートでダウンを奪い、ライバルに競り勝った。

20年12月のUFC256大会で組まれた初対決は王者として引き分けで防衛した。そして昨年6月のUFC263大会ではモレノに一本負けし、王座陥落。フィゲイレードにとっては負けられない3度目対決でモレノから初勝利を挙げた。セコンド陣と抱き合ったフィゲイレードは「今日こそはボクの日だった。モレノ、試合を受けてくれてありがとう」と人目をはばからずにうれし涙を流した。

試合まで4カ月間、家族と離れて王座挑戦に向けた練習に励んできたと言い「みんな、ボクを信じつづけてくれてありがとう。もし(モレノと)4回目の対決があるなら(モレノの故郷)メキシコでやっていい。彼はここで終わるような選手ではないから」と強気に宣言していた。

一方、王座陥落したモレノは「良い攻撃はできたが、プラン通りではなかった。ボクをしっかり攻略していたし、こちらが少し待ち過ぎたのかもしれない」と反省していた。