第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者のSARAMI(31=パンクラスイズム横浜)が12日、総合格闘技RIZIN初参戦となる35大会(17日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)浅倉カンナ(24=パラエストラ松戸)戦に向け、「普通に戦って自分の試合ができれば大丈夫」と自信を示した。

この日、所属するパンクラスイズム横浜で、元DEEPライト級王者北岡悟(42)との練習を公開。2分間の練習中も、練習後のインタビュー中も、満面の笑みを見せるなど、終始余裕を漂わせた。

RIZIN初参戦ながらプロ通算20試合以上をこなしてきた。「試合中の技術や動きを見てもらえれば(自分の実力は)わかる」と自負する。相手はRIZIN15戦を誇る看板選手の浅倉だが、「RIZINだからとか、そういう意識はない。相手がどうとかもあまり興味がない。この1試合に集中する」。自身のファイトに徹すれば、大会を盛り上げられるという確信がある。

「この数年間、いつか自分の番がくると思ってやってきた」というSARAMI。ここからは「自分のターン」にする。「あんまり自分がRIZINを引っ張るとか、女子格闘技を引っ張るとかは言えない」としながらも、「何か感じてもらう試合ができれば。うまくいかないこともあったが、ずっとこれが好きだからやってきた。『諦めずに続けてきたからここまでこられた』ということを、たくさんの人に見てもらえれば」と力を込めた。

独特なリングネームは、本名の「さとみ(SATOMI)」を覚えてもらいやすいようにもじったもの。ユニークな31歳が、RIZINでその名をとどろかせる。