元WBA女子アトム級王者古川夢乃歌(28=山木)が、約4年8カ月ぶりに復帰戦で黒星を喫した。

日本女子フライ級10位阿比留通子(32=オークラ)との女子51.2キロ契約体重6回戦に臨み、0-2(57-57、56-58、55-59)の判定負けとなった。

もともと相手は約2階級上の相手でもあり、当日計量でも3キロ差あった。主戦場をミニマム級に設定している古川は「バテてしまった。1~2回は冷静にできましたが、その後は足が使えなくなり、ポイントを取られてしまった」と肩を落とした。

「体格差やパワーで勝てると思っていなかった」と足を使いながらジャブを打ってリズムをつかもうと試みたが、阿比留の左フックを浴びると、負けじと連打で応戦。3回以降は打ち合いの展開になったものの、相手のワンツーで後退するシーンもあり、競り勝つことはできなかった。

17年10月、アルゼンチンでIBF女子世界フライ級王者レオネラ・ジュディカ(アルゼンチン)に挑戦し、敗れて以来のカムバック戦だった。1度はボクシングから引退。警備会社に就職も、勤務先の社長から勧められたキックボクシングを開始し、那須川天心らが主戦場としてRISEに参戦した。山本ユノカのリングネームでミニフライ級NEXT・QUEENトーナメントなど5試合に出場したが、昨夏からはボクシング復帰に向けてジムワークを積んでいた。