元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(44=Executive Fight 武士道)が23日、都内で「RISE159」の前日計量と会見に臨み、プロ2連勝を誓った。

今回は自身より年上、49歳でプロデビューを迎えるYO UEDA(TARGET SHIBUYA)と66キロ契約、3分3Rで戦う。計量を一発パスした安彦は「40代同士の試合ですが、おっさんのじゃれあいだと思ってもらったらみなさんに申し訳ないので、熱い試合をみせたい。うまさや強さではなく、僕らが背負っている人生の背景を届けたいなと思います。リングに立って生き様をしっかりみせたい」と力を込めた。

対戦するYO UEDAは5月14日に行われたRISEの40代以上の大会「RISE VOA」でKO勝ちをおさめた際に「やってみたい」と安彦との対戦を熱望。勢いに乗る40代同士の対戦がRISEのナンバーシリーズで実現した。会見で安彦について振られたYO UEDAは「相手どうこうというのはあんまり考えていない」としつつ「40代で、すごい選手だなと思っていますし、自分は40代に敵はいないんじゃないかと思うぐらい練習してきています。明日はそれをみせられるように頑張ります」と静かに語った。

“宣戦布告”を受ける形となった安彦は「記事では『安彦選手』って書いていたけど、YouTubeの動画を見たら『安彦』って呼び捨てにされていて、ムカッときた部分はあった」と笑いつつ「でも年齢を見たら年上なので仕方ないかと。そういうのも含めてリングで表現して戦いたい。僕らの前に4試合あるので、他の選手たちに恥じない試合をしたい」と意気込んだ。

安彦は2月16日の「RISE FIGHT CLUB」で臨んだプロデビュー戦で元西武投手の相内誠(27=K26)に1R1分51秒でKO勝ち。アマチュア含め5連勝中と勢いに乗っている。「RISE159」では同じジム所属で日々、パートナーとして練習を積んでいる京介(24)も出場。安彦の3試合後の第8試合で知花デビット(28)と対戦する。