WBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(33=志成)がリベンジ達成で5度目の防衛に成功した。04年9月以降、約18年間負けなしの元世界4階級制覇王者となる同級1位ドニー・ニエテス(40=フィリピン)の挑戦を受け、3-0判定勝ちを収めた。
井岡の主な一問一答は次の通り。
-今の気持ち
「マカオの借りを返したぞ!」
-作戦
「本当にゲームプラン通り。KOが難しい選手だったので、前回を踏まえて、相手のやりづらいプランはあれやろ、と」
-序盤はカウンターをもらった
「もらってないです。気持ちの問題として『もらった』と思わんとこ、と。それでも相手が嫌がることをしていこうと」
-パンチの手応え
「最後に目をカットしたパンチは手応えあった。右のオーバーハンド。相手のパンチに同時にあわせたらいい感じに入った」
-試合を終えて
「試合前にも言っていたが、3年7カ月過ごしてきた時間が違う。終わってみてそれを証明できた」
-ニエテスの印象
「やっぱりうまいなと。ラウンドを重ねるごとにポイント取っているとは思っていましたが、倒しきるまではいけなかった。ニエテスのうまさが光りました。すごくノーモーションで、見えずらいので慎重になりました。攻める姿勢は貫こうと。ポイント取っていても相手に好きなことをさせず、自分のやりたいことをやっていこうと思いました」
-世界戦20勝
「日本人で一番多く世界戦に出させてもらって、学ぶことも多いが怖さも多い。世界チャンピオンだから強いというわけではない。チャレンジすることでメッセージを伝えることしかできない」
-家族の応援
「家族は結構てんやわんやでした。生まれる予兆も来ていたし、妻は夜寝ていてもベッドから起き上がってリビングとかに行くような状態だったので。いつでも病院にいく用意をしていました。その中でサポートもしてくれた。おなかの子供には、もう少し我慢してねと言っていました」
-今はピークか
「まだ強くなれる。減量もコンディションも世の中ってうまくいかない。自分が思っているようにいくことばかりじゃない。その分、成長できる。それを感じなかったらダメでしょう」
-今後
「やり続けること、結果を残し続けることが大事。僕は僕にしかできないスタイルがある。僕にしかできないことを見せていけたら」