ボクシングのWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級統一王者寺地拳四朗(30=BMB)が、来春にもWBCの指名試合に臨む。

寺地は18日、統一戦後初めて地元の京都に凱旋(がいせん)。城陽市役所をはじめ、宇治市役所、久御山町役場、京都府庁と回り、応援に感謝した。今後について、父の寺地永会長はWBCから指示された同級1位ヘッキー・ブドラー(34=南アフリカ)との指名試合が優先とし、来春に行う意向を明かした。

寺地は同級の4団体統一を目指し、WBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)との3団体統一戦を熱望していた。しかし、WBCの指示には従う意向で「(ベルトを)統一したいが、WBCから言われたらやるしかないんで。指名試合をクリアして、その後に(ベルト統一を)目指したい。自信はあります」と言った。

前WBAスーパー同級王者京口紘人(28=ワタナベ)との一戦はまさに激闘だった。7回TKOで寺地が勝利したが、スリリングな展開は見ている者を白熱させた。年間最高試合の候補にもあがるが「(バンタム級井上尚弥の)4団体統一戦が(12月13日に)ありますからね。それに勝てるかな」と言いつつ、「選ばれたらうれしい」。

地元で英気を養い、新たな目標へ動きだす。【実藤健一】