総合格闘技RIZINは31日、さいたまスーパーアリーナで年末恒例のビッグイベントとなる40大会を開催する。大会の目玉は米総合格闘技団体ベラトールとの5対5の「全面対抗戦」。両団体から現役チャンピオンを含む5人のトップファイターたちが参戦し、団体の威信をかけてぶつかり合う。各試合の見どころをまとめた。

▼大将戦(ライト級)

ホベルト・サトシ・ソウザ(33=ボンサイ柔術)-AJ・マッキー(27=米国)

RIZINライト級王者サトシが、前ベラトール世界フェザー級王者マッキーと激突する。15戦14勝で100%のフィニッシュ率を誇るサトシに対して、現在18連勝中のマッキー。サトシがいかに早い段階で得意のグラウンドポジションに持っていけるかがカギを握る。マッキーはライト級転向2戦目。リングも不慣れでアジャストできるか。

▼副将戦(フェザー級)

クレベル・コイケ(33=ボンサイ柔術)-パトリシオ・ピットブル(35=ブラジル)

RIZINフェザー級王者クレベルが、ベラトールのパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位で世界同級王者ピットブルの撃破を狙う。打撃でも勝負できるオールラウンダーのピットブルは、クレベル同様、ブラジリアン柔術をバックボーンに持つ。36戦中27の一本勝ちを収めてきたクレベルの柔術が、どこまで通用するか。

▼中堅戦(フライ級)

扇久保博正(34=パラエストラ松戸)-堀口恭司(32=アメリカン・トップチーム)

昨年のRIZINバンタム級GP覇者の扇久保と元ベラトール同級、RIZIN同級王者の堀口の日本人対決。両者ともにフライ級復帰初戦となる。過去2度の対決では、堀口の2勝。試合運びにたけ、オールランドで勝負できる堀口に対し、レスリング技術が光る扇久保。昨年の大みそかはリング上で公開プロポーズした扇久保が、三度目の正直で勝利を飾れるか。

▼次鋒戦(バンタム級)

キム・スーチョル(31=韓国)-フアン・アーチュレッタ(35=米国)

今年9月に扇久保を破ったRoad FCフェザー級王者スーチョルが、最強の助っ人としてRIZIN軍に加入。元ベラトール世界バンタム級王者アーチュレッタと対戦する。お互いにフィジカルと精神面の強さを武器に圧力をかけていくタイプで、削りあいは必至。

▼先鋒戦(ライト級)

武田光司(27=BRAVE)-ガジ・ラバダノフ(29=ロシア)

元DEEP同級王者の武田が、飛躍の年となった22年を勝利で締めくくる。7月に元UFCの強豪ジョニー・ケースを相手に下馬評を覆し、連勝中。自身と同じくレスリングを武器とするラバダノフをどのように崩していくか。先陣を切り、RIZIN軍に流れを呼び込みたい。