プロボクシング日本フェザー級3位の「ミライモンスター」松本圭佑(23=大橋)が自身初のメインイベントに向け、気合の丸刈りで計量クリアした。10日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル96大会で浜口人夢(28=市野)との同級8回戦を控える。9日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで計量に臨み、リミット57・1キロでクリア。対戦相手の浜口は500グラム少ない56・6キロでパスした。

23年の新春1発目となる所属ジム興行のメインイベンターを任された。松本は「(初メインは)うれしいという感情しかない。のびのびと自然体、ナチュラルに自分のボクシングを出せれば。急がずに、しっかりみていけば倒すポイントはあるので一気に仕留めたい」と口調を強めた。

若いアスリートらを応援するドキュメント番組のフジテレビ系の『ミライ☆モンスター』に中学3年から登場しており、そのまま愛称となっている。松本は「テレビにも出させてもらっていますが、普通の青年みたいでインパクトが少ないかなと。新年1発目ですし、イメチェンです」と丸刈りにした経緯を明かした。

元東洋太平洋フェザー級王者で大橋ジムのチーフトレーナーを務める父好二氏は、松本が試合前としては過去最長の約80回となるスパーリングを消化してきたと明かした。4団体統一バンタム級王者井上尚弥、元WBC世界同級暫定王者井上拓真とのスパーリングも多く含まれてるという。好二氏は「フィリピン人ともスパーリングしており、目先が違う相手とも実戦練習してきた。内容は良かったです」と手応えを示した。

デビューからプロ戦績は6勝全KOをキープしている。松本は「明日もKOでいければ。パーフェクトレコードを継続したい」と気合十分。昨年4月、約4年9カ月ぶりにリング復帰した浜口との対戦に向け、集中力を研ぎ澄ませた。