ボクシングのWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(31=BMB)の祝勝会が1月31日、地元の京都市内のホテルで行われた。

寺地は昨年11月1日、当時のWBA同級スーパー王者京口紘人(29=ワタナベ)との統一戦に臨み快勝した。次戦は当初、WBCから指示された同級1位ヘッキー・ブドラー(34=南アフリカ)との指名試合が最優先だった。しかし、WBO同級王者ジョナサン・ゴンザレス(31=プエルトリコ)との3団体統一戦が急浮上。4月に東京都内で開催の方向で、交渉が進められている。

寺地も統一戦に向けて調整を行っている。「統一戦となれば気持ちも入る。普通にやれば(ゴンザレスは)つぶせると思う。今は体の使い方とか、トレーニングで鍛えてます。2月に入れば、スパーリングも増えてくる。自分でも強くなってきたと思う」とあふれる自信を隠さなかった。

年明けの1月6日に31歳の誕生日を迎えた。30歳を超えた今が、最高の状態を感じているという。「例えれば細い木と太い木。今は多少、無理をしても耐えられる太い木になっている。(だれが相手でも)負ける気はしない。今が一番、強いんじゃないかと感じている」と言い放った。

元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高氏の連続防衛日本記録「13回」更新を果たせず、新たな夢はバンタム級で“モンスター”井上尚弥が成し遂げた主要4団体のベルト統一。「できれば年内に果たしたい。その後は階級を(フライ級に)上げるつもり」。大きな夢に向けた年明けとなった。【実藤健一】