プロレスリング・ノアの中嶋勝彦(34)と全日本プロレスの3冠ヘビー級王者宮原健斗(33)が、“禁断の遭遇”を果たした。両者は2日、都内のホテルで行われた、2月21日に東京ドームで開催となる武藤敬司引退興行の第1弾記者会見に出席。同大会のノア-全日本6人タッグマッチで対戦を前に、早くも臨戦態勢に入った。

正反対の気合の入りようだった。宮原は、報道陣の中嶋に関する質問に対して「何が言いたいんですか? 質問の意味が分からない」と、冒頭からいらだちを隠さない。さらに、「しゃべりたくない?」という問いかけにも、「それはどうでしょうね」とにらみ返すなど、険悪なムードを漂わせた。

一方の中嶋は、押し黙るかつての後輩を「チャンピオンですし、健介オフィスから全日本にいってもずっと一線を走っている。全日本からしても頼もしい選手だと思う」と挑発交じりの高評価。「ドームで久しぶりに再会できることが楽しみ。何かが生まれる」と、不敵な笑みで応えた。

中嶋は04年に、宮原は07年に健介オフィスに入門した。後身となるダイヤモンド・リング時代を通して先輩後輩だったが、確執をうわさされる関係。約10年間リング上で“再会”することはなかった。中嶋は21日、所属するノアの反骨集団「金剛」のリーダー拳王、征矢と組み、諏訪魔、青柳優と組んだ宮原と激突する。