2022年のボクシング年間優秀選手表彰式が22日、東京ドームホテルで開催された。最優秀選手賞は5年連続で史上最多6度目の受賞となった前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が、KO賞とダブル受賞。技能賞にWBA・WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(31=BMB)。殊勲賞に前WBO世界フライ級王者の中谷潤人(25=MT)が選出された。

また、年間最高試合(世界)は昨年4月9日にさいたまスーパーアリーナで行われたWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37=帝拳)と、IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)の世界ミドル級王座統一戦が選ばれた。

村田は9回TKO負けを喫したが、一進一退のハイレベルな打撃戦が高く評価された。「あの試合は僕の中では最後の試合だと思っているので、評価されたのは感慨深いし、うれしい」と村田。まだ正式には引退発表をしていないが「発表できていないだけの話。自分の中ではそう思っている」と話した。

現在については「ふだんは太らないようにはしている。かっこわるい生きものになりたくない。太らないようには節制している」と明かした。