WBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25=M・T)が、米ラスベガスで鮮烈なKO劇をみせ、世界2階級制覇に成功した。同級2位アンドルー・モロニー(32=オーストラリア)との王座決定戦に臨み、12回2分42秒にKOで仕留めた。2回、11回、12回と3度ダウンを奪取し、最後は強烈な左フックで相手を失神寸前に追い込んだ。WBOフライ級王座に続く王座獲得で、日本ジム所属17人目の2階級制覇となった。日本人初となる「聖地」で世界王座を獲得し、将来的に王座統一戦を熱望した。 

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中谷に敗れた元WBA王者モロニーはプロ人生初のKO負けとなった。2回、11回、12回と3度のダウンを奪われ、最後は中谷の左フックで大の字でキャンバスに倒れこんだ。試合後は経過観察のため、病院に搬送。米専門メディアによると、診察では左右の鼓膜が破れていると診断されたという。双子の兄ジェーソンが前週にWBO世界バンタム級王座を獲得していたが、続くことはできなかった。

【WBO世界Sフライ級王座決定戦】中谷潤人が1発KO、モロニー撃破し世界2階級制覇/詳細