DDTの赤井沙希(36)のプロレス引退発表記者会見が24日、都内で行われた。

DDTの社長兼選手の高木三四郎とともに出席。引退試合は11月12日のDDT両国国技館大会に決まった。

肩が出た純白のドレスに身を包んだ赤井は、笑顔を見せながら、時に涙を浮かべながら、思いを口にした。

「10年前、客席からDDTを見て、なんてむちゃくちゃで、いとおしい団体なんだって思いました。高木社長から声をかけてもらい、母親に大反対されながらも、両国国技館でデビューしたことがつい昨日のように感じます」

引退の理由は、美しく終わりたかったから。

「枯れて朽ちていく花ではなく、美しいまま散る花でいたい。それこそが赤井沙希のプロレス最終地点。ファンの皆さんには、美しい思い出として存在してもらえることが、一番の理想です。これも私にとっての、ファンにとっての1つの愛の形であり、美意識だということをご理解いただきたいと思っています。長く続ける美学もあるけど、私は美しく散る花でいたい。一番の理想かなと思いました」

ファンへのメッセージを問われると、涙腺が崩壊した。涙が止まらなかった。

「私は未熟で、すごく弱いです。でも、プロレス界に入って、びっくりしました。ファンの皆さんって、リングに立っている私たちと同じように戦って、喜んで、泣いて、悔しがって、客席とリングではありますが、一緒のチームだと思っています。皆さんがいなければ、今の私は存在していません。ファンの皆さんがいてくれたから、私は今ここに存在しています。私をプロレスラーにしてくれてありがとうございます。大好きです」。

デビュー10周年の節目の年に卒業する。