WBOアジア・パシフィック・ライト級王座決定12回戦が行われ、同級1位の保田克也(31=大橋)が新王者となった。

プロ初王座挑戦で同級2位のアピチェット・ペッチマネー(33=タイ)との同級王座決定戦に臨み、3-0(115-113、116-111、118-109)の判定勝利でベルトをつかんだ。同級王座ベルトを手にし「むちゃくちゃうれしくて。うれしくてリングの上で泣きました」と感慨に浸った。 4回に右フックでダウンを奪えば、その直後に右ストレートでダウンを喫した。両者の意地のぶつかり合いで接近戦が続きながらも左ボディー、左ストレートを的確にヒットさせ、ジャッジの支持を得た展開となった。「パンチが当たっているのは自分だと思っていた。ただボクシングは難しいと思います」と苦笑いを浮かべた。

この試合前から12年ロンドン・オリンピック(五輪)男子ウエルター級代表の鈴木康弘トレーナー(35)とのコンビでテクニック面に加え、持久力やフィジカル面も強化した手応えがあった。終盤にかけて失速しなかった手応えがあったが「(周囲から)疲れているように見えていたようなので引き続きやっていきたい」と照れ笑いも浮かべた。

ただ大橋秀行会長(58)は「いつも後半にかけてスタミナが切れる保田が動けていたのは鈴木トレーナーの指導があってのこと」と評価。約4カ月後をメドに計画される初防衛戦については「指名試合になると思います」との見通しを明かした。保田は「まだチャンピオンとしては弱い方。課題を克服していきたい。マッチメークが簡単ではないと思いますが、やりたい相手はいます」とキッパリ。昨年2月のノンタイトル戦で負けた現日本同級王者・仲里周磨(26=オキナワ)へのリベンジも視野に入れていた、