新ロウ女子王者アスカがスマックダウン所属女子レスラーから早くも「標的」にされた。グレイソン・ウォーラーにリングに迎え入れられ、先月のプレミアム・ライブイベント、ナイト・オブ・チャンピオンズで王者ビアンカ・ブレアに勝利した動画が流れると「私がロウ女子王者よ」と小躍りしながら宣言。ウォーラーから「控室にはアスカ迎撃を準備している女子選手たちがいるよ」と説明を受けると次々と選手がリングに入ってきた。

7月1日、英ロンドンのO2アリーナでプレミアム・ライブイベント、マネー・イン・ザ・バンクが行われる。注目カードは王座挑戦権証入りのブリーフケースを争う女子ラダー(はしご)戦となる。最初に悪女ユニット「ダメージCTRL(コントロール)」のイヨ・スカイと「うるせえ、この野郎」(スカイ)「バカ」(アスカ)と日本語で舌戦すると、続いてスカイとユニットのベイリーも登場し「女子ラダー戦は私がスカイが勝つだろう」と挑発してきた。続いてショッツィ、レイシー・エバンス、そして最後にゼリーナ・ベガまでリングに入り、お互いに自己主張を続けていると、花道に戻ったアスカが全員に一喝するように言った。

「誰もアスカ様にはかなわない」。

このまま新王者の決めぜりふで終わるかと思いきや、今後は背後から前王者ブレアの襲撃を受けてダメージを負った。関係者の制止を受けてベルトを落としそうになりながらも、ブレアの束ねるロングヘアを引っ張って何とか応戦した。中東決戦で21年4月の王座陥落以来、約2年1カ月ぶり3度目のロウ女子王座獲得に成功したアスカ。早くも他選手から狙われる存在になっていた。