プロボクシング元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏が運営する3150FIGHT興行は6日、プロデビュー前のトップアマ政所椋(22=KWORLD3)と日本スーパーバンタム級6位・中川麦茶(34=一力)と専属プロモート契約を結んだと発表した。政所は東洋大時代の22年国体優勝を果たしたトップアマで、今月10日にはエディオンアリーナ大阪第2競技場でアッカポン・ヌガムカエオ(18=タイ)とのスーパーフライ級6回戦でB級デビューを控えている。

3150FIGHTがプロデビュー前のボクサーと専属契約するのは初めて。6日の都内のジムで亀田氏、中川とともに会見に出席した政所は「デビューもしていないのに専属契約していただきありがたい。最前線に立ってボクシング界を盛り上げていきたい。目標は世界王者」と宣言。亀田氏は「パンチが強くて好戦的。プロ向きな試合をするので」と異例となるデビュー前契約を結んだ経緯を解説。さらに「デビュー戦であかん試合したら専属契約はなし。デビュー戦から崖っぷちの政所」とゲキを飛ばした。

日本スーパーバンタム級6位の中川は「配信やSNSでボクシング界が盛り上がっている。この流れを逃さず、今の10倍は3150FIGHTを盛り上げる」と意欲満々。専属契約後初試合は8月11日、エディオンアリーナ大阪第1競技場で予定されており、亀田氏のいとこ亀田京之介(ハラダ)らが候補に挙がる。

また7月25日に東京・有明アリーナでWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブ・フルトン(28=米国)に挑戦する同級1位井上尚哉(30=大橋)陣営からスパーリングパートナーのオファーが届いていることも明かした。中川は「まずは井上選手のスパーリング。試合以上に気合を入れていかないといけない」と受ける姿勢を示した。