ONEチャンピオンシップは10日までに、「ONEファイトナイト(FN)23」(6日、タイ・ルンピニースタジアム)で行われたフライ級(135ポンド=61・23キロ)MMAでシェ・ウェイ(中国)に判定勝利を飾った和田竜光(35=フリー)のインタビューを公開した。
和田は高い技術力で実力者のウェイを完封。2連勝を飾り、試合後に1階級下のストロー級(125ポンド=56・7キロ)への挑戦を宣言した。
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-今回のシェイ・ウェイ戦を振り返って
「作戦は特になくて。あんまり普段から作戦を決めてやる感じじゃないんですけど。相手は打撃は強い選手でしたが、相手の打撃を嫌がって組んだりとか、逆にそのタイミングを狙うとか、そういうことは考えてなかったです。むしろ、打撃でくるから、逆に打撃でやっつけちゃおうと。もちろん、その中で組むチャンスが組むチャンスがあれば組んでテイクダウンする。できなければ打撃でやる。そのノリでやってました」
-今回ウェイ選手は自分の距離に入れず、和田選手が距離をコントロールしているように見えました
「距離の話をすると、近づいて打ち合う、至近距離での打撃の攻防をすることは僕は得意なので。首相撲はいつもやるし、遠い距離から出入りされるのが、僕からしたら嫌なんで、その点については、距離をちゃんと自分の得意な設定にしてやったって感じです」
-和田選手のアタックに押されて、ウェイ選手がディフェンスに徹していた
「(ウェイ選手が)打撃も強いのはわかっていたんですけど、僕の方が強いっていうのもわかっていたんで、特に脅威は感じなかったです。ONEのMMA選手の中では僕がナンバーワンのボクサーなので」
-今回の試合は和田選手がフェイントから攻撃を散らしたり、細かいパンチのテクニックが素晴らしく、和田選手の技術が非常に光った内容だと感じました
「ありがとうございます。色んなところで、僕は『組み技の選手』だと思われてるのが多いんですけど、打撃も得意なので」
-そうですよね。昔はどちらかと言うとバチバチなストライカーの印象があります
「昔はそうでしたね。でも逆に、組みは昔はあんまりできなかったですね(笑い)」
-その意味で言うと、最近はMMAファイターとして成熟してきた
「そうですね。経験値も上がってきて、自分のスキルはどんどん上がっているのは実感しています。逆に、体力が落ちたとも感じないし。その辺は結果が出なくなってきたら、落ちてきているっていうことなのかなっていう風に判断しています」
-試合後に、今後はストロー級に落とすと宣言しました
「理由は、普段あまり減量をしていなくて。(試合時は通常体重から)5キロ位は落としているんですけど、すごいスムーズにできるんです。規則正しい生活サイクルにすると、自然と落ちるみたいな感じで。(現在の)フライ級は(世界王者の)DJ(デメトリアス・ジョンソン)がいて彼と戦いたいと言うのがあって。チャンピオンになるっていう目標はあるんですけど、フライ級ではそのチャンスが回ってくるのもまだまだかなっていうのと、ストロー級はまだやったことない選手もいっぱいいますし」
-今、ストロー級で猛威を振るっているブルックス(同級1位)の実力はどう評価しますか
「やっぱり組みが強いし、軽量級ならではというか、動きも試合を通してあまり落ちたりしないし、すごい良い選手だと思いますね。ただ、自分がそこに劣っているかって見た時に、別に対応できるかなとも思います。(世界王者の)パシオも強いし、ボカンとかも強いし、ロシアの選手(マンスール・マラチエフ)も強いなとは思いますが、だからといって別に自分が負けているという風には全然思わない。いけそうだなと思います」
-最近、MMA業界の中でも35歳が節目の年齢みたいな話題が出ます
「よく年齢は関係ない、年齢はあくまで数字という人がいますが、僕もそう思ってて。結果が他の選手との差を見せつけられたりとか。パフォーマンスも、別に動けるけど、あの時と比べたら落ちてきたなとかがあるんだったら、僕も辞めるという事を考えていると思いますが、それがまだないんで。できるところまでやってみようって感じです。だから『いつまでやるの?』とか周りの人に聞かれたりもしますが『弱くなるまで』って答えています」
-その全盛期の状態をキープできている理由は
「けががないと言うのが大きくて、そしてけがをしないためのマインドみたいなのもあって。無理をしない。あと、僕、全部練習のスケジュールとか全部自分で組んでいるんです。コーチがいないし、ボクシングのジムとか行くと、指導してくれるコーチはいるんですけど、練習全体を指示する人がいなくて。それは僕には今すごくハマってて。疲れたなと思ったらすぐ休んじゃったりします。今日はなんか風邪っぽいから休もうとか、あまり無理をしないでやっています。若い頃って結構、頑張りすぎてどこか痛めたりとか、逆に相手にけがさせたりとかあったんですけど、そういうのをなるべく避けたいんで、危ない方向には動かないです。危なくなりそうな、例えば熱くなっている選手には練習でその選手のそばに行かないと決めています。セルフディフェンスですね」
-最後にファンへのメッセージを
「これがね、本当にいつも1番難しいんですけど、いつも同じこと言っちゃうんですけど、次の試合も僕がどういった取り組みをして試合に臨んでいるかっていうのを、試合を見て、楽しんでもらいたいというか、気楽な気持ちで見てもらいたいっていうのもあります。本当にビール片手に横目で見ながら楽しんでもらえる位でいいかなと思っています」

