大阪府和泉市議選で当選した大阪プロレス元社長で覆面レスラー、スペル・デルフィン(本名・脇田洋人)(45)が24日、初登庁した。各会派の代表者が議場でのマスク着用について対応を協議し、「本人の意思に委ねる」として認めた。

 協議の出席者によると、他人のなりすましへの懸念や「傍聴者にはサングラスや帽子を取るよう求めるのに、議員は良いのか」との声も挙がったが、登庁の際に議会事務局が本人確認をすることなどで落ち着いた。

 目と口元が開いたマスク姿で現れたデルフィンは取材に「体の一部と思ってもらって構わない。和泉市の知名度向上にも一役買うのでは」と話した。市のマークが入った特製マスクの着用も検討しているという。

 デルフィンは和泉市出身。マスク姿で戦った9日投開票の市議選では29人中2位(定数24)だった。

 マスクをめぐっては2003年、岩手県議に当選したザ・グレート・サスケが同様に着用を明言。他会派の反発を受け、顔の露出を高めたマスクの使用で決着した。