<JWP>◇14日◇後楽園ホール◇観衆847人

 大荒れに荒れたJWP無差別級タイトルマッチとなった。王者・中島安里紗のデビューした場所はAtoZという団体。その時、団体のトップを張っていたのが堀田祐美子である。外敵としてJWPに現れたかつての師匠に対して、中島は完全決着戦を要求。前代未聞のタイトルマッチのノールールでの対戦となった。

 中島は堀田のチェーンを奪い何度も顔面を殴打、流血へ追い込む。しかし、その後の場外戦で堀田に東側の看板へ額をぶつけられると、大流血に見舞われる。両者の場外大乱闘に巻き込まれたレフェリーがダウン。急きょサブレフェリーが投入される展開となる中、中島は入場ゲートの最上段へ上り、そこからフットスタンプを放つという超荒技を見せ、堀田の暴走ファイトを鎮圧。最後は堂々、リング上でだるま式ジャーマンを決めて、3カウントを奪取した。

 2度目の防衛を果たすとともに、師匠超えも達成した。敗れた堀田も「お前のピュアハートが見えたよ。認めたくないけど認めるしかない」と潔く、中島を称えた。中島は控室で「通常のルールだったら堀田の反則負けで終わっていたと思う。このルールにしたおかげで堀田を超えることができた。いい判断だったと思います」と胸を張った。

 次なる目標としては「8月の後楽園まで4カ月あるので、それまでにもっと防衛戦できることがあればやりたい。5月の板橋3連戦の時でもいいし。JWPの先輩全員から勝つといった目標も達成したいし、私的には同世代の松本浩代たちとやってみたいというのはありますね」と述べた。