国内外12団体と11人のフリー選手が加入したグローバル・レスリング連盟(GPWA)が14日、後楽園ホールで初の合同興行を行った。初代会長に就任したノアの三沢光晴(44)は若手育成を同大会のテーマに掲げた。狙い通りデビュー11カ月のノアの新人谷口周平がフリーの大物・高山善広を原爆固めで投げるなど若手が力を出した。三沢は「技術的に未熟な点も目立ったが、試合で覚えるしかない。次回以降の大会では自分が胸を貸すこともある」と手応えをつかんだ。

 同連盟では練習場所を持たない団体や選手のための道場を建設する計画がある。また、同連盟が借りた会場で加盟3団体の大会を連続で実施し、会場費を節約する案もある。結成発表時にはオールスター戦を期待する声もあったが、実際には地道な活動が中心。三沢は「もうけるのが目的じゃない」とプロレス界の連帯を強め、未来を担う若手を育成する考えだ。(2006年11月15日付紙面から)