大相撲の元三役格行司の木村玉光(きむら・たまみつ)さん(本名・上田延秀=うえだ・のぶひで)が12日午後11時2分、胃体部がんのため東京都三鷹市の病院で死去していたことが17日、分かった。67歳。故人の生前の意向により、葬儀・告別式は近親者のみで行う。

 玉光さんは1965年夏場所初土俵。三役格まで昇進したが、2012年に脳梗塞を患った影響もあり、長時間のそんきょができないため、横綱土俵入りも行う立行司への昇進は2度辞退。後輩に地位を譲り、15年2月に日本相撲協会を定年退職した。

 親族によると、玉光さんは夏場所開催中の協会に迷惑をかけないよう、通夜・告別式の場所は非公表とするよう口にしていたという。