大相撲秋場所(10日初日、東京・両国国技館)の横綱審議委員会による稽古総見が1日、国技館内の相撲教習所で行われ、高安(27=田子ノ浦)と豪栄道(31=境川)の両大関が相撲を取った。

 高安から話を振っての三番稽古。高安の3勝2敗となったところで豪栄道に、見守っていた師匠の境川親方(元小結両国)から厳しいゲキが飛んだ。それを境に奮起したのか、豪栄道が4連勝し、結果は豪栄道の6勝3敗だった。

 高安は「ちょっと後手に回る相撲が多かった。ああいう相撲は取りたくない」と反省しつつも、勉強になった様子。横綱が万全でない中で、優勝争いが期待される大関は「初心を忘れないで、向かっていく気持ちを持ってやりたい」と話した。

 また、秋場所がかど番となる豪栄道は「まあまあじゃないか。立ち合いも踏み込めていたし、悪くない」。1年前はかど番で初優勝を飾った秋場所だけに「何でもプラスに考えてやります」。今後は出稽古も視野に入れて、調整していく。