大相撲の冬巡業が9日、熊本市で行われ、本場所を4場所連続で休場している横綱鶴竜が関取衆との稽古を再開し、幕内正代と10番取って全勝だった。力強く寄る取り口が目立ったが「体は少し戻った感じ。鍛え直さなきゃいけない」と危機感をあらわにした。

 11月の九州場所は腰痛などを患い、2場所続けて全休。元横綱日馬富士関の暴行問題の起きた酒席に同席しており、鳥取県警と日本相撲協会危機管理委員会の聴取を受けた。次に出場する場所で進退が問われそうな横綱は「けがが多いが、これに負けず、必ず乗り越えたい」と気合を入れた。

 元日馬富士関から暴行を受け、巡業を休場している平幕貴ノ岩の診断書は、9日の興行中も提出されなかった。