大相撲の山響部屋は11日、東京・江東区の部屋で「マグロ解体ショー」を行った。職人を招き、奄美大島近海で収穫されたマグロ2本を手際よくさばき、トロや赤身がたっぷりと入ったマグロ丼として400人分を、部屋特製のちゃんこ鍋と一緒に、地元住民に提供。実際には約500人が集まったが、マグロ丼を食べられなかった人にも、ちゃんこ鍋を振る舞い、大盛況となった。

 昨年4月に現在の場所に移転して以降、これまで主立った地元住民との交流はなかった。後援者とのつながりでマグロを手に入れた山響親方(元前頭巌雄)は「地元の皆さんにはお世話になっているので、日ごろの感謝を込めて。地域や社会に貢献したいし、こうやってふれ合うことで、身近に感じてもらえればと思って」と、終始笑顔で振り返った。協力した後援者でClub Axisの前橋靖取締役は「これを毎年恒例の行事として続けられたらいいですね」と、大盛況のまま幕を閉じ、同じく笑顔を見せていた。