新三役の小結貴景勝(21=貴乃花)が、横綱撃破という最高の結果で18年をスタートさせた。行司差し違えで1度は軍配が相手に上がっただけに「ガムシャラにやった結果。たまたま逆転できただけ」と、最後は自然に体が動いたという。稀勢の里からは、昨年11月の九州場所に続き2場所で白星を挙げた。

 兄弟子の十両貴ノ岩が、元日馬富士関による暴行事件で被害に遭い2場所連続休場し、師匠の貴乃花親方(元横綱)は相撲協会の理事から降格と、部屋としては暗い話題が続いた。生活拠点でもある部屋は、年末年始も報道陣に見張られている状態。それでも「自分のやることをやるだけだから、特に変わったとは思ってない」と、気にすることもなかったという。「今までやってきたことしか出ないから」と稽古を続けていた。

 新三役とあり、取組前に八角理事長や横綱、大関とともに「協会あいさつ」にも初めて加わった。名実ともに相撲界の顔となった21歳が、今日2日目の鶴竜戦でも横綱撃破を狙う。