関脇経験者で西幕下35枚目の豊ノ島(34=時津風)が、今場所3番相撲に登場。同37枚目の朝日龍(22=朝日山)を難なく寄り切りで破り、連勝で今場所の星を2勝1敗とした。

 モンゴル人力士で、まわしを与えると手を焼きそうな朝日龍に対し、お手本のような相撲だった。立ち合い、低い出足で二本を差すと、そのまま低い前傾で寄り立る。相手に反撃のいとまも与えず、5秒もかからない電車道で勝負を決めた。

 初場所で痛めた左ふくらはぎの影響は「全然、大丈夫」と話すように、全く問題なさそう。むしろ本人が口にするように、緊張で自分の立ち合いが出来ず、本来の相撲を取れないことが悩みの種。今場所3番相撲も「緊張した」というが「緊張しても思い切って、考えすぎないで、自分の立ち合いをしっかりやって前に出ればいい。2、3番目の相撲を取れれば、自ずと結果もついてくるからね」。相撲同様、滑らかな口調で意気込みを語っていた。