東前頭9枚目北勝富士(26=八角)が勝ち越しを決めた。

東前頭7枚目松鳳山(34=二所ノ関)を押し出し。「前に出るしかない。今日はイメージがよくできていた」。頭を終始くっつけ、得意の突っ張りを封じた。

初日から7連勝のロケットスタートも、その後は3連敗。「このまま千秋楽まで全部負けちゃうんじゃないかと思った」と、連敗中の胸中を吐露した。今年に入って東京場所では初の勝ち越し。取組後はNHKのインタビュールームに呼ばれた。初場所で横綱白鵬(33=宮城野)から金星を獲得して以来で「またあの部屋に入れる!」と心の中で叫んだ。

残り四番。「もう(番付が)落ちることはないので、けがだけはしないように自分の相撲を取る」と、重圧が弱まる残り4日へ意気込んだ。