日本サッカー協会(JFA)相談役で、元キャプテンの川淵三郎氏(81)が1日夜、ツイッターを更新し、親交が深い大相撲の貴乃花親方(46=元横綱)が同日、日本相撲協会の臨時理事会で貴乃花部屋の消滅が決定し、所属先を失い退職が決まったことについて「貴乃花の協会退職が決定した。残留の可能性はなくはなかったけど残念ながら本人の退職意思が固く慰留を断念した」と、退職を遺留していたことを明らかにした。

その上で「今の環境にいるよりは協会を一旦離れて社会的な経験を積む事のほうがむしろ本人の成長には良いと今は考えている」と同親方が協会を出て、在野に下り、経験を積む方が良いとの考えを示した。

川淵氏は、貴乃花親方が25日に日本相撲協会に引退届を提出した際は、ツイッターで「ショックで言葉がありません。でもその背景はよく理解しています。それだけに何とかこういう事態にならないようにと思案を巡らせていたのですが~」と、一連の問題の背景を知った上で、同親方が引退しない方策を考えていたことを示唆した。

川淵氏は17年12月15日に行われた貴乃花一門の総会で乾杯のあいさつをするなど同親方と親交が深い。3月29日の日本相撲協会の理事会で、春場所中の無断欠席などで委員から年寄へ「降格」の処分を科された際も、一夜明けた同30日にツイッターで「昨夜貴乃花親方と久し振りに会食した。この数ヶ月の苦しい厳しい難しい局面を経験した結果、最終的に一兵卒と割り切った結論を自分なりに出したせいか、スッキリした屈託のない明るい笑顔を見て安心した。これから一兵卒として努力する親方を見ててね!」(コメントは原文のまま)とツイートしていた。

9月7日には、8月21日に秋田市で行われた大相撲の夏巡業中に倒れて救急搬送され、翌日の同22日に退院し、入院した病院から帰京していた貴乃花親方と食事したと報告。「今貴乃花親方と楽しく食事しました。みなさん、安心して下さい。親方はとても元気ですよ! 一兵卒として良く頑張っている事を皆さん、評価してあげて下さいね!!」(コメントは原文のまま)と、6月20日に貴乃花一門を離脱して無所属となった、同親方への理解を訴えていた。