大相撲九州場所の初日を翌日に控えた10日、土俵祭りが会場の福岡国際センターで行われ、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)ら三役以上の力士が出席した。稀勢の里は初の一人横綱で臨む場所の心境を問われて「まあやることは変わらないんで。最後までしっかり努めきることです」と話した。

9場所ぶりに皆勤した先場所は10勝5敗。「先場所もそうですが、場所前にいい稽古ができ、いい状態でした。今場所もいい状態。あとはしっかり結果を残すだけです」。白鵬、鶴竜が休場する今場所とあって「ファンは優勝での復活を見たいのでは?」との質問には「集中してやりたい」と、短い言葉に決意を込めた。初日の相手は小結貴景勝。「立ち合いが…」と勢いのある相手の印象を口にする一方、初日を特別視することなく「15日間、同じだと思います」と平常心を強調していた。