日本相撲協会は30日、元号が平成から令和になって初めての本場所となる大相撲夏場所(5月12日初日、両国国技館)の新番付を発表した。

先場所同様、横綱は白鵬(34=宮城野)と鶴竜(33=井筒)が東西に並んだ。白鵬は元号をまたいでの、2場所連続43回目の優勝を、鶴竜は昨年夏場所以来となる6回目の優勝を目指す。

大関は東西に豪栄道(33=境川)と高安(29=田子ノ浦)、そして東の2枚目に新大関として貴景勝(22=千賀ノ浦)が名を連ねた。新大関は昨年名古屋場所の栃ノ心(31=春日野)以来で千賀ノ浦部屋からは初めて。兵庫県出身の新大関は80年春場所の増位山以来で、初土俵から所要28場所は6位のスピード昇進(年6場所制となった58年以降初土俵で幕下付け出しは除く。1位は琴欧州=のち琴欧洲=の19場所)。22歳7カ月22日での新大関も、9位の年少昇進(58年以降初土俵。1位は貴ノ花=のち貴乃花=の20歳5カ月)。

関脇は東が逸ノ城(26=湊)、西が大関から陥落した栃ノ心。先場所、14勝1敗で優勝次点だった逸ノ城は、昨年九州場所以来、3場所ぶりの再関脇で、三役も3場所ぶり。栃ノ心の大関降下は、17年九州場所の照ノ富士(27=伊勢ケ浜)以来で、現行の大関陥落規定となった69年名古屋場所以降では18人(21回)目となる。また今回、新大関(貴景勝)と大関降下(栃ノ心)が同じ場所で重なったが、これは00年秋場所(魁皇が新大関、武双山が大関降下)以来のケースとなった。

小結は東が碧山(32=春日野)、西が御嶽海(26=出羽海)。碧山は約5年ぶりとなる29場所ぶりの小結復帰で、三役復帰は15年初場所で経験しているため26場所ぶりとなる。これは松鳳山(35=二所ノ関)と並ぶ、昭和以降7位のスロー三役復帰となった(1位は青葉城の47場所ぶり)。先場所、東小結で7勝8敗と負け越した御嶽海は、西への“移動”となり三役は死守した格好だ。3場所連続の小結で、魁皇、琴光喜、豪栄道と並び昭和以降2位の14場所連続三役在位となった(1位は若の里の19場所連続)。

夏場所は、5月10日の取組編成会議で初日、2日目の対戦相手が決定。12日の初日を迎える。