大相撲の横綱白鵬(34=宮城野)が、日本国籍取得のため申請したモンゴル国籍離脱を、モンゴル当局が認めたことが28日、分かった。同国政府筋によるとバトトルガ大統領が申請を認める大統領令を発令。発令は28日付との情報がある。

モンゴル国籍離脱は日本国籍取得の条件で、白鵬は日本国籍取得に一気に近づいた。外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要。白鵬は現役引退後も角界に残ることを見据え、日本国籍を取得する決意を固めていた。国籍離脱が認められたことで今後、日本側の手続きに入るとみられる。

白鵬の母タミルさんは、これまで息子の日本国籍取得に理解を示していた。だが国籍離脱が認められたことを知り「息子が遠ざかってしまったような気持ちになった」と複雑な心境を明かした。白鵬は史上最多の優勝42度を記録し、親方になる希望も口にしていた。