阿炎は御嶽海を土俵際逆転のはたき込みで9勝目を挙げ来場所、新関脇昇進の可能性を膨らませた。

「自分の中では1時間ぐらい相撲をとった」という大熱戦で過去1勝4敗の苦手を下した。「入ったからには師匠を超えるのが一番の夢。1歩ずつ前進している」。元関脇寺尾の錣山親方を目標にする。その師匠からは毎年、5月の誕生日に「お小言」付きの祝儀をもらう。「今年は『先場所勝ち越したからといって気を抜くな』と書いてました」。師匠の愛情を受け、伸び伸び育って大関候補に浮上してきた。「1歩ずつ大人に近づこう。もう25(歳)ですから。世の中では大人だよと言われる年ですよね」。同じ年の朝乃山の好敵手として競い合っていく。