日本相撲協会は24日、来年1月の初場所(12日初日、東京・両国国技館)の番付を発表し、朝乃山(25=高砂)が新関脇に昇進した。東京・墨田区の部屋で会見に臨んだ朝乃山は「うれしい。(関脇は)三役、小結になって勝ち越さないとなれない地位。先場所2桁勝てたのが良かった」と笑顔。この日はクリスマスイブで、うれしい“プレゼント”となった。

平幕だった9月の秋場所、新三役だった九州場所と2場所連続で2桁白星を挙げており、初場所の成績次第では大関昇進も見えてくるが、謙虚な姿勢を崩さなかった。「来場所(初場所)2桁勝たないと意味がないので、先のことは考えずにやっていきたい」。会見に同席した師匠の高砂親方(元大関朝潮)も「次負け越してしまったらやり直しになる。私も現役時代に何度も経験してきた。(三役で2桁白星を)積み重ねていくことが大事。(来年は)自信を確信に変える年になる」と強調した。

高砂親方は来年12月に定年を迎える。同親方は「じたばたしても仕方ない。定年を1年延長させてもらうわけにはいかないし」と、どっしり構える中、朝乃山は「あと1年しかない。親方の期待に近づけられるように頑張りたい」と、力強く話した。