大関経験者の西十両13枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、盤石の相撲で初日からの連勝を6に伸ばした。鳥取城北高の後輩、西十両12枚目美ノ海(26=木瀬)に左上手を取られたが、右でかいなを返し、左で抱えて前に出た。「差して前に出たかった。左(上手)を取れなかったけど冷静に取れた」と、狙い通りの取り口ではない中でも白星を挙げた。

2歳年下の美ノ海とは、在学期間が8カ月かぶっているという。「(稽古場で)向こうが(自分に)勝てなくて、悔しくて泣きながら『もういっちょ』と言っていた。いい稽古をしていました」と、懐かしそうに振り返った。

5日目までに同部屋の東前頭14枚目照強(24=伊勢ケ浜)も無傷の5連勝を飾っており「応援している」とエールを送った。勝ち越しまであと2勝。「ちょっとずつ感触をつかんでいければいいかな」と、さらに状態を仕上げていくつもりだ。