14場所ぶりに幕内復帰した大関経験者の東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

関脇御嶽海を寄り切って13勝目。ともえ戦に持ち込まず、本割で決めた。

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照ノ富士と同学年で親交が厚い、リオ・オリンピック(五輪)柔道男子73キロ級金メダルの大野将平も雄姿を見守った。

「もちろん期待しかしてませんが、応援する側も余計なことをあまり考えずに見守ります」と話したのは13日目。「こうしてまた幕内で強い照ノ富士関が見られるだけで素晴らしい」とエールを送っていた。優勝を見届け、「ケガや病気でつらく苦しい時期も柔道の稽古やトレーニングに来てくれたり、全てを乗り越えての復活優勝は、この状況下にある私たちに勇気や感動を与えてくれました」と祝った。