日本相撲協会が協会員に対して「外出の際の徹底事項」を1日付の文書で通達していたことが2日、分かった。

八角理事長(元横綱北勝海)名での通達では「『夜の接待を伴う店』への入店は禁止」「2次会は禁止」「大皿は頼まない」などの項目が盛り込まれた。7月場所中には平幕の阿炎のキャバクラ通い発覚や、田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)の泥酔写真がネット上に拡散されるなどの問題が起こった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、場所後は師匠の許可次第で外出可能とした。また、2週間後に全力士を対象に新型コロナの抗体検査実施を明らかにした。

あらゆる感染予防策が敷かれる中、感染者0で7月場所は幕を閉じた。協会は観客数の上限を1日約2500人に設定し、来場者にマスク着用や声援自粛を求めた。力士には支度部屋で準備運動をする際にマスク着用を義務づけるなどした。八角理事長は「力士も頑張って、協会員も(約束を)守ってくれた。内容は、横綱、大関が休場して申し訳ないが、頑張ってくれた力士がいた。お客さんには本当に拍手(の応援)で後押ししてもらった」などと振り返った。外出が可能となった以上、1人1人のさらに強い自覚が求められる。