大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が、1週間を切った秋場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて最終調整に入った。

7日、都内の部屋で幕下力士を相手に計12番相撲を取った。「立ち合いとか1歩目の踏み込み、右四つになったときにちゃんと引き付けられているかどうか。あとはちゃんと右四つになれなかった時の相撲、対処法。一番一番しっかりと自分の形とか攻めを意識してやっている」と、稽古のテーマを明かした。

出身の富山の水にこだわり、暑い夏を乗り切る。「自分は生まれは富山なので、富山の水が体に合う」。知人に頼んで多いときは1回に段ボール5箱分を送ってもらうこともあるという。17年の新入幕後から飲む水に気を使い始め「(体調が変化した)実感はないですけど、本当においしい」と笑顔で話した。

大関昇進以降は体調面で注意することも増えた。6月からは専属のトレーナーと話し合い、間食として毎日スムージーを飲んでいる。小松菜、ほうれん草、バナナ、セロリ、みかんなど、月曜日から日曜日で毎日品目を変え、疲労回復を促進。7月場所中も欠かさず飲み「空腹を避けるようにしてきた」と説明した。

秋場所では前半戦までに先場所優勝の前頭照ノ富士と対戦する見通し。「序盤戦が大事に、鍵になってくると思いますので、しっかり勝てるようにしていきたい」。逃した2度目の優勝を、今場所こそ成し遂げる。【佐藤礼征】