2敗で優勝争いのトップを並走する関脇正代(28=時津風)について、協会トップの八角理事長(57=元横綱北勝海)は、その精神面の成長をほめた。

関脇同士の対戦となった大栄翔戦は、取り直しの一番を突き落としでものにして、勝ち越しに王手をかける7勝目。大栄翔の強烈な突き放し、おっつけ、のど輪押しにも体をのけ反らせながら残す正代を「よく残ったし(勝負を)あきらめない。かち上げて、いい当たりをしているから残せる」と評価した。

相撲そのものは「何となく、かち上げてからの勢いだけ、という感じだが精神的にいつも安定している。今までなら気分の乗らない日もあったけど、今年に入ってから常に気合が入っているというか、15日間を通して気力が充実して見える」と精神面の変化を推察した。昨年九州場所から先場所までの4場所で2ケタ勝利が3場所。3場所連続関脇在位の今場所で13勝以上の優勝などすれば、場所前には話題に上がらなかった大関昇進の可能性も浮上しそうだ。